女性農業者の未来つくる

㈱SOIL

手塚 美砂子さん

㈱SOIL  手塚 美砂子さん

都内でデザイナーとして活躍していた手塚美砂子さんが、生まれ育った南アルプス市にUターンしたのは2018年。地域おこし協力隊の農業研修を経てSOILを設立し、自社生産のショウガに県産のモモやスモモなどを組み合わせたオリジナルジンジャーシロップを製造している。  
 ―就農の理由は。
 長女として3代続く『手塚果樹園』を受け継ぐ使命感があり、農業の世界に飛び込みました。ワイナリー設立のためブドウ栽培も経験しましたが、お酒を飲めない体質で断念。大好きなジンジャーエールの製造へ方向転換しました。
 ―栽培のこだわりは。
 果樹栽培と異なる難しさがあり、身近にショウガ生産者がいないので、一大産地の高知県まで足を運びました。防蛾灯の導入、連作障害の回避や土づくりにこだわって、農薬の使用量を大幅に減らしながら品質向上に取り組んでいます。

貯蔵しておいたショウガを手にする手塚美砂子さん

―女性経営者として。 
 女性にとって農業は体力的に厳しい部分はありますが、工夫して乗り越えています。当社では高校生からシニア、障害者も働いていて、お互いの価値観や適性を理解し、やりがいを持てる職場づくりを大切にしています。今後は新商品のラインアップも増やしていきたいです。ショウガの加工時期以外は規格外で出荷できない地域の果物を活用した加工品生産によって、地域全体の価値を高めていきたいと考えています。約50人が所属する『やまなし農業女子』では副代表を務め、ともに学び、イベント開催などを通じてコミュニティーの重要性を実感しています。山梨は魅力ある農産物が豊富な地。今後も既成概念にとらわれず、自分が納得できるものを作り続け
ながら、農業の魅力をさらに広げていきたいです。

私の提言
MESSAGE

自分の思いを自分の言 葉で伝えることが大切

誰かの指示や外部からの働きかけを待つ受動的な姿勢をやめ、自ら積極的に行動することで大きな変化が生まれます。