ECサイト「甲斐国物語」を運営するヴァインヤード(山梨)は、地域の生産者と連携し、県産の果物や加工
品を国内外に販売している。織田久美子代表取締役は、移住者としての視点と前職で培ったITスキルを生かし、山梨の魅力を発信している。
―起業のきっかけは。
結婚を機に横浜市から甲州市へ移住しました。ブドウ畑が広がる景色と生産者の丁寧な仕事ぶりに魅了され、この価値をもっと伝えたい、と果樹の販売事業を始めました。今では、多くの生産者とともに流通を広げ、パティシエと連携した商品づくりやブランド発信にも取り組んでいます。
―独自の取り組みは。
規格外品の活用事業を進めており、その一環として、市内の保育園や幼稚園で食育教室を開いています。AI(人工知能)紙芝居や果物に関するクイズでは、子どもたちの自由な発想に驚かされることも。これからも地元産の果樹の価値を伝え続けていきます。
―リーダーとして。
現在、社員は女性中心。子育て中のスタッフも多く、それぞれのライフステージを前提に、力を発揮できる環境づくりを大切にしています。一人一人が自分の役割に責任を持ち、挑戦できる組織に。『女性だから』『地方だから』と可能性を狭めず、一歩を踏み出す背中を押し、ともに歩んでいきたいと思っています。
―今後の展望は。
起業から4年目に夫を突然亡くしましたが、生産者の方たちに支えられ、前を向くことができました。今年は創業20周年の節目。新社屋への移転を計画しています。目指すのは『地域に愛され、必要とされ続ける会社』。今後も対話を大切に、山梨の特産品を広く届けながら、地域と共に成長していきたいです。
女性が長く働ける環境 が地域の力になる
地域や生産者の方たちと向き合い、性別や立場に関係なく一緒に歩める信頼関係を築くことの大切さを感じています。