足場固め、鳶職の文化守る

㈲加々美組

代表取締役 加々美 章一氏

㈲加々美組 代表取締役 加々美 章一氏

― 鳶(とび)職の魅力は。
 「鳶職は建設工事や高所作業の便宜を図るため、鋼管や丸太を組みながら足場を作ります。鳶職には『肝』があります。例えば、足場を架ける際に、地盤が低い所より高い所から架けるほうが、はかどるという『肝』です。職人経験を重ねるうちに、ここから始めれば作業が一番うまくいくという『肝』が分かり、仕事が面白くなります」
 ―職人確保の課題は。
 「若い世代にはどうしても、高所は危険が伴う、現場作業で汚れる、といったイメージが先行しています。結婚後、奥さんに鳶職はやめてほしいと言われた職人もいます。しかし、深夜の駅改修工事で大変苦労したが、終えた後に自信がついたという職人もいました。目に見える形で自ら手掛けた現場と向き合い、そう感じたのだと思います。時代錯誤と言われるかもしれませんが、汗をかくのは気持ちいいです」

職場見学会で高校生に鳶職の技を指導する社員(中央)

―魅力を伝える対策は。
 「イメージアップ向上へ社員をモデルにしたポスターを高校に貼ってもらったり、土木などを学ぶ生徒に職場見学会を開いています。鳶職の技は江戸時代から伝わるとされています。伝統文化を絶やさぬよう足場を固めていきます」
【所在地】笛吹市八代町北
【電 話】055(261)7031

絆

今年の漢字

鳶職の文化・伝統を継承していくために欠かせない仲間たちがいます。仲間を増やし、絆を深め、結びつきを強固にしていきます。